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クビになった居酒屋の店員 |
居酒屋の店員の仕事が、コロナの影響でクビになってしまったよ。
同じような仕事だと安定しないから、手に職がつくエンジニアに転職したいんだ。
可能かな?
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yahoo知恵袋で「未経験からITエンジニアに転職できますか?」と聞いてみたんだけど、返ってきた答えは
・未経験は誰も相手にしないよ
・転職できても超安月給だぞ
というネガティブな意見ばかりなんだ
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転職コンサルタント |
知恵袋あるあるだね。
たしかに、間違えでは無いんだけど・・・。
未経験からITエンジニアに転職できた例は多数あるから安心してな
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今回は、エンジニアの採用担当をしている筆者が、どうしたら未経験からITエンジニアに転職できるのか解説しますよ
知恵袋の厳しい意見の解説
知恵袋で「未経験からは無理だ」という意見は存在します。
一方で、エンジニア業務未経験の状態から、エンジニアに転職できた例もたくさんあります。
実際にTwitterでも「未経験 エンジニア」で検索すると、未経験からエンジニアに転職したというツイートをよく見かけます。
筆者(エンジニアの採用担当)も、エンジニア未経験者に対して「本気で勉強していたことが伝わった人」に面接で合格を出したことがあります。
ネガティブな意見で迷っているということは、まだ「エンジニアになる」ことを決断できていないと言えます。
結局、転職できるかは「本気」でエンジニアになりたいかどうかのみだと思います。
意見①未経験者は採用しないよ
よくある意見としては
「未経験者を教育している時間がないから、採用の対象外だよ」「経験者しか取らない」
たしかに、エンジニアの現場はいつも忙しいです。
リリース後のメンテナンス、新しい案件の開発など業務は多岐にわたります。
そのような状態で未経験(ここの未経験とはプログラミングを1から勉強する状態)者に、教育の時間を作るのがそもそも困難です。その結果、経験者を採用したくなります。
しかし、市場はエンジニアが不足しているので、経験者が応募してくることが少ないです。実力ある経験者は、大きな企業に行ってしまうことが多いです。
その結果、本気でプログラミングを勉強してきた未経験者も採用されやすくなっていると言えます。
もし、本当にエンジニアに転職したいのであれば、一生懸命に勉強して、ポートフォリオ(制作物)を作って転職活動をします。
転職活動ならば、転職エージェントに登録して紹介を待つ方法もあります。
年齢次第になりますが、未経験の分野だと企業を紹介されないことがほとんどです。
企業は、転職に成功したら転職エージェントに多額の報酬を払う必要があるため必然的に経験者のみ募集することになります。
意見②20代後半だとマネージャーになり始める頃だね
30代になると未経験からの転職が難しくなるのは確かです。
しかし、前職の業務知識、どれだけ本気でエンジニアスキルを身に着けようとしたかで、転職の成功率が変わってきます。
転職できた後もいろいろ問題が発生します。
その一つが、年下が上司になるケースです。
ITエンジニアの世界は、20代でチームをまとめるリーダーになる人が出てきます。
私が過去にいたシステム会社では、上司が24歳、部下が30代なんてことがよくありました。
転職できたとしても上司が、あなたより年下であることが多いのです。
「年下の人が上司なんて耐えられない」というプライドがあると、IT業界では厳しいです。
筆者がいる環境は、20代前半の女性がプロジェクトリーダーです。メンバーは、20代後半から30代前半です。リーダーの努力もあり、メンバーはリーダーを信頼しているためか、変なプライドは無いようです。
あなたがすでにマネージャー、リーダーを経験をしているならば、それをぜひアピールしましょう。エンジニアは、以外にコミュニケーションが不得意な人が多いのです。マネージャー、リーダーができるのであれば、それを武器に活動すれば、成功する確率はぐっと上がります。
マネージャー、リーダーができる人は、企業にとってかなり貴重な存在になります。
意見③採用されても安月給だよ
給料が安いかどうかは、転職先の企業によります。
安いところだと月給15万円のケースもあります。
ブラックな環境、自社サービスがない会社は給料が安い。経験を得ることに集中しましょう!
私は、C++言語のプログラミング知識がある状態で、Java,PHPをメインとした企業に転職しました。
C++でプログラムを書けてもJava,PHPなどWeb系言語については全くの素人だったためか、面接で落とされることがほとんどでした。
そこでJava,PHPなどWeb系言語を学べるプログラミングスクールに通って勉強し、それをアピールしてようやく内定を貰うことができました。
しかし、その会社はブラックな環境で、給料は額面で15万円(前職は30万近く)でした。
その会社は、受注開発がメインだったため、会社に入ってくるお金が少ないため、従業員に高い給料を払いたくても払えないのが現状でした。
終電まで残業しても全額支払われない環境でした。
おかげで、手取りにしたら10万あるかないかくらいです。
本来なら、そんな会社は内定を蹴るところですが、当時は無職で、しかも、リーマンショックで仕事がないときだったので、完全に「経験」を取るという決断をしました。
その会社は、1年以内にやめて、別の会社に転職しました。
現在は、15万円の会社よりも遙かに多い給料を頂けるようになりました。
これも「Web系システムの実務経験」をとる決断をしたからだと思います。
未経験だったら、まずは実務経験を取るべきであることが理解できたかと思います。
売れている自社サービスがあるところは高給になる可能性がある
「サーバーエージェント」など、売れている自社サービスを出しているところは、売り上げも高いため、社員に高い給料を社員に払うことが可能になります。
その結果、未経験であっても高い給料を頂ける、もしくは、入社時低くても実力をあげることで一気に給料を上がることが期待できます。
最優先にすべきことは「実務経験」
今回の一枚!モデルの未来様
先ほども書きましたが、未経験のエンジニア転職において最優先にすることは、できるだけ早い段階で実務経験を積むことです。
なぜなら、実務経験がないと、好待遇の会社への就職、自由に働けるフリーランスに進むことができないからです。
最低でも実務経験は、1年以上ほしいところです。
実務をこなして実力がついてくると、年収1000万円の転職、1ヶ月100万円以上を稼ぐフリーランスエンジニアになることができるのです。
本気だと伝わったケース
私が面接官をやっていたとき、この人は本気だと思った人が何人か居ました。
その一例を挙げます。
- 自分でアプリを作り、一生懸命う「なにができるのか」アピールしていた
- 技術系のブログを作り発信
- ITエンジニア系の資格を取得(情報処理試験)
- kaggleで銅以上のメダルを取る
転職を成功させるために具体的にどのように活動するの?
中途採用の場合、プログラミングをやったことがない人を採用することはまず無いです。
プログラミングを全く書いたことがない人を採用するケースがある場合は、前職の業務経験をシステム開発に生かせる場合です。
前職の業務経験をシステム開発に生かせるケースの詳細は以下の記事参照
https://dream-target.jp/2020/07/26/tech-camp-13/
https://dream-target.jp/2020/05/26/tech-camp-8/
https://dream-target.jp/2020/05/22/tech-camp-7/
未経験から転職に成功させるためには、独学、もしくはテックキャンプ、テックアカデミーなどのプログラミングスクールに行き、ある程度のプログラム(もしくは、Linuxなどのサーバーをいじる、SQLでDBの操作をする)を書ける必要があります。
転職活動の際は、ポートフォリオを自分でつくって「こんなことができます」とアピールしていきます。
以下、プログラミングのスキルをどのようにつけるのか、方法を解説します。
独学で学習する
udemyの動画コンテンツで学ぶ
プログラミング学習ならば、Udemyという1000円から学べるサイトがオススメです。
プログラミングに関する講座は、たくさんあるため、自分のレベルに合わせて受講可能です。
メリット:
- セールを利用すると1000円くらいで講座を買うことができる
- 一度購入した講座の動画は、Udemyが無くならない限りずっと見ることができる
- 分からないことがあったら講師に質問できる
デメリット:
- プログラミングスクールのように伴走してくれるメンターがいないのでモチベーションの維持が大変
- 学習期間が存在しないため、一度サボると、ずっとサボったままになる可能性がある
- 講座の講師によって、質問しても24時間以内に返信が来ないケースがある。
- プログラミングスクールのようにポートフォリオ制作のサポートがないため、自分よがりなポートフォリオになりやすい。
- 転職エージェントで未経験者ということで門前払いになることが多い。
講座を一通りみたら、自分でポートフォリオを作ります。
私も過去にWEB系システムの企業に転職活動していたときは、ポートフォリオとしてオンラインショッピングサイトを作ってアピールしていました。
ポートフォリオがあったからこそ、「こんなのができます」とアピールを自信を持ってできたと思います。
https://dream-target.jp/2020/08/22/post-1220/
https://dream-target.jp/2019/08/25/udemy-nlp/
https://dream-target.jp/2019/08/18/udemy-ai-begin/
https://dream-target.jp/2019/03/02/udemy_fb/
https://dream-target.jp/2019/03/02/udemy/
本を買って学ぶ
あなたの進みたい分野(WEB系、組み込み系、ゲーム開発など)にそって、必要な技術を本を買って学びます。
メリット
- 本の値段は3000円くらいするが、プログラミングスクールよりは安い
- 読書のスキルがつく
デメリット:
- 本のタイトルに「入門」と書いてあっても実際は、難しいことがほとんど(俗に入門詐欺という)
- 分からないところがでてきたとき、質問できる人がいない
- 独学のためモチベーションが落ちたとき、自分で取り戻す努力が必要
本で勉強したら、Udemyで勉強する場合と同じようにポートフォリオを一生懸命に作成し、転職活動をします。
プログラミングが学べる学校に行く
プログラミングを学ぶのであれば、王道はプログラミングを教えてくれる学校に行くことです。周りに同じ志しを持った人がいますし、分からないところがあったら講師や、メンターに質問できるため、挫折のリスクを軽減できます。
エンジニア向けの職業訓練校に通う(失業者対象)
ハローワークの求職者のサポートとして、職業訓練というものがあります。
職業訓練校に通っている間は、補助金がでるので、学ぶことだけに集中できます。
メリット
- 訓練中は補助金が支給される
- 一緒に頑張る仲間ができる
- 授業で分からないところがでてきたら講師に質問できる。
デメリット:
- 補助金目当てで訓練受ける人もいるため、その人と関わると悪い方に引きづられる
- Javaなど、講座は開講期間が決まっているため、その開講期間で受講する必要がある
- 職業訓練は、選考があるたため、選考で落とされることがある。私も落とされたことがあります
- 失業中、職業訓練を受けることを前提に行動していると、落選時に迷う
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールは、転職の王道といえます。
特に未経験の転職の場合は、プログラミングスクールで学んで、スクールが提携する転職エージェントに転職サポートをして頂くと、転職の成功率がぐっと上がります。
スクールの転職エージェントからの紹介の場合は、未経験者を募集しているため、自分で探して応募するよりも、ずっと転職に成功し易いと言えます。
メリット:
- カリキュラムが決められるため、「なにを学んだら良いか」という迷いが無い。
- 高いお金を払って来ていることから、生徒がやる気に満ちていることが多い
- メンターにいつでも質問できる(訓練校だと順番待ちがある)
- スクールが開催している説明会や無料カウンセリングでなにをすべきか分かる
- オンラインだけで完結(職業訓練の場合は、会場に行く必要がある)
デメリット:
- 数十万円単位の授業料がかかる
- 職業訓練校のように学習期間中でも生活費が支給されない
- 就職、転職できないとお金が無駄になる(学んだスキルを自分のためにつかうという発想になればメリットに変わる)
筆者のオススメなプログラミングスクール
(1)テックキャンプ
転職保証コースに年齢制限が無い。
テックアカデミーだと32歳まで決められているが・・・
https://dream-target.jp/2020/08/28/tech-camp-14/
https://dream-target.jp/2020/03/27/tech-camp_engineer/
(2)テックアカデミー
講座の数が豊富です。
PHP,Unityなどあなたがやりたいことに合わせて
受講期限が決められている。延長するとその分、値段が高くなる。
(3)AIジョブカレ
こちらはAIを学ぶ人向けのスクールです。
受講料は10万円以下で最も安くAIを学べると思います。
さらにジョブカレの紹介で転職できたらなんと受講料が返ってきます!
https://dream-target.jp/2019/09/18/aijobcolle_why/
ポートフォリオは絶対に必要!
面接官が面接でみる最重要ポイントは、あなたに「なにができる」かです。
なにができるのか見極めができないと、プロジェクトに入れるときに適職が判断できないからです。
そのために、「なにができるの?」という回答にポートフォリオが必要になります。
たまに読んだ技術書の名前をずらっと書いて「読んできました」という人がいますが、理解しているかどうか不安になるものです。
本当に理解しているのか確かめるため、本の内容の範囲で技術的な質問をしたら全く答えられなかったなんてよくあるのです。
よって、未経験ならばポートフォリオは必須といえます。
居酒屋の店員だったら業務経験を活かそう
冒頭の会話のところで居酒屋の店員さんがコロナの影響でクビになってしまいました。その人は、エンジニアになりたいのですが、どのようなアピールをすれば良いか考えてみます。
飲食店の業務システムを扱っているシステム会社に応募する例で話を進めます。
居酒屋の店員だと、端末を使って注文を取ったりするかと思います。
そのときに「もしこうだったら、もっと効率が良くなって楽できる」と考えたことはないでしょうか?
「もしこうだったら」の部分をアピールすることにり、面接官をうならせると転職し易くなります。
まとめ
今回は、yahoo知恵袋のIT転職に対する厳しい意見について述べてきました。
転職できるかどうかは、結局のところあなたの本気度によります。
エンジニア向けの勉強会に参加すると60歳でプログラミングを始めた方もいました。
その人は、転職を狙っているかどうかは分かりませんが、プログラミングを始めるのに年齢は関係ないと思ったのでした。